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やっぱりバレンタインに貰ったらホワイトデーに返さないとね☆って言うお話ですが
単に九影先生の甘いSSが書きたいだけです
無駄に長くなりそうです。それはいつもの事です

ってな訳で、無駄に長い上に、「ふーん」で終わりそうなお話。


オリキャラの藤沢美雪先生登場です。保健室の先生です。
前回、バレンタインに藤沢先生から告白付きのチョコレートを貰った九影先生
で、お互いの気持ちは分かったようで、まだまだのようで・・・。

南先生より一年早く聖帝に来たか同じ年に配属されたか、ってかんじ。

設定説明長いですが、そーゆう設定がお嫌いな方は読まれない事が賢明ですw



読んでくださる方は「Read More...」よりどうぞ

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ホワイトデーなんてもん、俺には無関係だと思ってた。
多分、一生義理だの、お礼だのってお菓子を返す日で
こんなに悩むコトになるなんて、な・・・


一番欲しい物は貴方の笑顔。


バレンタインデーに、(多分キヌさんに後押しされて)チョコレートを貰って、
それからアイツと二人であう事が増えて、多分デートって言って良いんだろうなぁ・・・

で、もうすぐホワイトデー・・・な、訳だ

目の前でボーリングのピンを狙っている藤沢は真剣その物で、見てるこっちが楽しくなる
しかし・・・何を贈れば喜ぶんだ?お前は。
この前もそんな事を聞いたら「いらないですよ~」なんて真っ赤になって答えやがったが
そうはいかねぇ。バレンタインには不覚にも、お前から告白させちまったからな
ホワイトデーには、こう俺から・・・

「かげさん!?九影さん!!どうしたんです、ボーっとして・・・」
「あ、いや何でもねぇ。また一本残ったのか?」
「どうしても曲がっちゃうんですよね」
「性格の問題か?」「あ、ひどーーい!!」
そう怒るなや、と言い残し、俺は自分のボールを持つ

さて、どうするかね。・・・あ、ストライクじゃねぇか。
電光掲示板に花火とおめでとうの文字。花火・・・花、ねぇ。


帰り道、俺は思いついたコトを早く形にしたくて、一緒に夕ご飯を食べる約束をキャンセルした
疲れてるんですか?とやたら心配しやがる藤沢の顔に、少し後ろ髪をひかれたが
お前にプレゼントを用意するから、と言うのも照れくさすぎて、大丈夫だとだけ、言って別れた


「おかしい」
だって、今日の夕ご飯は九影さんがオススメの場所だったのに・・・急にキャンセルだなんて。体調よくないのかな?だってボウリングの最中だってボンヤリする事が多かったし・・ううん、ここの所考え込んでるコトが多い気がする。気になるなぁ・・・

「あ、そうだ携帯!」
今日はポケットが無かったから、携帯をカバンに入れっぱなしで、一度九影さんから電話来たのが判らなかったんだ。それで、それなら俺が持っててやろうか?って言うからお願いしますって・・預けたままだ
まだ、追いつくかな?とりあえず、九影さんが歩いていった方向に走り出した


確かこの辺に・・・あった。
「よ、久し振りだな?」
「あれ、九影さんじゃないですか?どうしたんです?」
「ちょっと花束を作って欲しくてな」
人の良さそうな女将さんの花屋。昔は良く実家にも花を届けていたらしいが
最近は息子夫婦が切り盛りしてるとか、そんな話を昔聞いた
時々花に触れたくなると、花屋を覗くがこの風貌だ、必ず店員が怖がる
その点、昔からの馴染みの店は気軽でいい。
「旦那が花束なんて、女でも出来たの?いいねぇ、若いって」
「そんなんじゃ・・・まぁそういうコトにしといてやるから、旦那ってやめろや」
「はいはい」
豪快に笑う女将。で、どんな人なんだい?ときかれ、胸ポケットから携帯を取り出した
「こいつにプレゼント、つうかホワイトデーのお返しなんだが、よ」
「ふ~ん、ホワイトデーね」
「茶化すなや。で、そうだな・・・その明るい色と、そっちの花と」
自分で作らないのかい?といつものようにからかう。アホ、それが出来ればこんな店来やしねぇ
まったくだ、とまた女将が豪快に笑った。
そんな色の、そうだ、そんなイメージだ、あいつは。


あれ?あの花屋さんにいるのは・・・九影さん?用事って花屋?
でも店員の人と凄く仲良く話してる感じ・・・花束作ってる?
・・・花束・・・これから用事・・・
デートかな?誰かと。
いやいや、この前のバレンタインには一応私告白して、OK的な流れになってるし
でも、それから好き、とかそういうコトバは一度も聞いてないし・・・
今日も上の空だったのは、違う人の事を考えてたとか?
とりあえず、携帯、返してもらって帰ろう


よし、この花束でいいな。
「いらっしゃいませ・・・?」
「?・・あ、藤沢」「あ、あ~・・・」
「携帯、預けたままだったんで、返してもらいに来ました」
っと、花束を見られたか?!
「あのよ、これは・・・」
「ポケットに入ってると思います。返してもらって良いですか?」
視線を合わせずに、コトバを繰り返す藤沢。とりあえず、俺はポケットの中の藤沢の携帯を取り出す
悪ぃな、気が付かなかったと言いながら差し出すと藤沢も小さく、ごめんなさいと言って受け取った

何か変だ

「おい、藤沢、どうしたんだ?」
「なんにも無いです。帰ります」
「何でもないってなぁ、お前さっきから一度も俺の顔見てないだろ」
不意に向けられた藤沢の瞳には涙が貯まっていた

なぜ?

「ふ、藤沢?」
「帰ります・・・から」
おい、と言いかけて拒絶した背中にコトバが跳ね返される
と、横からのんきな声がした
「泣かせちゃダメでしょ、泣かせちゃ」
「だから、何で泣いてるのか、判らねぇんだよ!」
「誤解とか?旦那と私が仲良くしてたから(笑)」
あのなぁ・・・ありえないだろ、それは。と苦笑いで返す。
デートしてたんじゃないの?と女将が言うから、今日の事をおおざっぱに話した
ボウリングの後、俺がオススメのトコで飯食ってくか?って誘った
藤沢は笑いながら楽しみですって答えた
それをキャンセルして、花束を買ってるオレを見て・・・

「そりゃ怒るわよ、旦那もバカだねぇ」

あのなぁ!と言いかけると、畳み込むように女将が続けた
「この後はキャンセルって言った男が花束を嬉々として作ってたら、新しい女でも出来て、そいつとデートかしら?と思われても仕方ないだろ?」
な?!他の女ってなぁ?!
「旦那は女心に疎いから、そこら辺判ってないと思うけどね。ほら早く誤解解きにいっといで!!誤解とかないと花なんざ金輪際売ってやらないからね!」
そりゃ横暴ってもんだろ、おい・・・しかし、そうゆうもんなのか?
考えるよりさきに、体が動いた。


バカみたい、バカみたい、バカみたい
期待してた。ガラにもなくウキウキしてた。
バカみたい。一人でなにやってるんだろう・・・
「お嬢さん、何泣いてるの?」
「俺達が慰めてあげようか?」
こんな時に限って、絡んでこないでよ
「あれれ~無視?傷つくーねぇねぇお互い傷付いた者同士って事でさ」
「離して下さい」
「おい、俺の女に気安くさわってんじゃねぇぞ?・・・あぁ?!」

九影さん?

「やべぇ、本物だ」
なんだよ、ホンモンって・・・とそっと肩に手を置かれる
そのまま、歩道の端にゆっくり誘導されていく
「悪ぃな・・・その・・・ウソ、ついちまって・・・」
ウソ?
「あの・・・ものすげぇ格好悪いからよ、黙ってるつもりだったんだが・・・」
何を?
「ホワイトデーのプレゼントを何にしたらいいのか、ずっと迷ってた」
「は?」
「は?じゃねぇだろ、は?じゃ・・・よぉ」

九影が頬をぽりぽりとかく。本格的に照れてる解きに彼がする行動だ
その姿を見て、藤沢も話を聞く気になってきた

「夕食キャンセルしてまで、なんで花屋さんに?」
「・・・思いついて、よ。花束も悪くねぇってな。ここで決めないと、また悩みそうだったんでな」
九影さんらしい、と藤沢が笑う。

「でも・・・」
「?」
「もうあんなコトいやです。一緒にいる時も上の空で、その上ウソまで・・・」
そういや最近、ずっとホワイトデーで頭がいっぱいで・・・
「すまねぇ・・・」
「ホワイトデーにプレゼントされるより、一緒に居る時間、笑って居て下さい」
そういうと、藤沢はゆっくり九影の胸に飛び込む
肩が小さく揺れている
「そんなふうに泣くなや・・・」
九影はゆっくりと頭を撫でる。胸のシャツ越しに体温が伝わる
壊れないように、壊れないように、そっとゆっくりと、その暖かな人を抱きしめた


しばらくして。
「ほれ、ホワイトデーのお返しだ」
「ん?あれ?お花じゃないんですね?」
あーあれは・・・怒られたと頭をかく九影。
なんでもその花屋の女将さんに、えらく怒られてしまい花を買いに行けないらしい
「それじゃ一緒に行けばいいじゃないですか?そしたら誤解も解けた事になるし、それに」
「それに?」
「私お花も買ってもらえそうだし」
お前なぁと九影の声
冗談ですよーと笑う藤沢の声

そんな二人のやり取りを遠くで衣笠が聞きながら「春ですねぇ」と言った

<終>








2009.03.12 Thu l VitaminX l COM(0) TB(0) l top ▲

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