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VitaminXが足りない。サプリ不足。って言うか、T6不足。もっと言うと九影先生不足してます。
年中不足してます、九影先生。
そんな訳で秋らしい花を見て、何を思うのか。彼岸花を見てたらそんな事を思い始めて、九影先生にまた恋したお馬鹿さんです。(いつもの事です)


てなわけで、ただ無駄に甘い話&無駄に長いです。本当にラブラブ大好きだ!!



オリキャラの藤沢先生登場です。保険医です。
南先生より一年早く聖帝に来た設定。っていうか、南先生があまり好きじゃない梅桜もす☆
そーゆう設定がお嫌いな方は読まれない事が賢明ですw

10/5修正と加筆


読んでくださる方は「Read More...」よりどうぞ
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読書の秋
食欲の秋
芸術の秋
スポーツの秋
ま、俺にとって秋なんざ、せいぜい夏の終わりと冬の始まりの間、って位で
深く感傷に浸る事もねぇし、スポーツにバカみてぇに打ち込む事もねぇ・・・
俺にとっての秋は・・・ヒミツだ。


~二人を包むキンモクセイ、腕には貴女只一人~


暑かった夏の風が、湿り気を無くした秋の風に変わる頃
俺はその頃、いつも通る道がある。
休みに散歩がてら、だったり
帰りにわざと遠回りして、だったり。


それを誰かに教えるつもりもねぇし、教えた所で笑い飛ばされるだけだ
まさかキンモクセイの大きな木がある庭先を通るのが楽しみです、だなんてな。
その先に彼岸花が静かに揺れる公園があるんです、だなんて口が裂けてもいえるか。
葛城辺りなんざぁ、これ見よがしにバカにするに違いねぇ

季節によって咲く花がある
その花を楽しみにする事を、俺は墓場まで持っておくつもりだった。
もし、この道を歩いていてバッタリあっても偶然だな?程度で誤魔化すつもりだった


あいつがあそこにいるまでは。


用事が思いの外早く済み、直帰するって言った手前、聖帝に戻るのも面倒くせぇ・・・
俺はいつもよりも早い散歩を楽しむ事にした

キンモクセイの香りを堪能して、いつもの彼岸花が静かに揺れる公園に足を運んだ時。
見覚えのある後ろ姿が目にとまった
いや、目に止まったんじゃねぇな、いつも探してたのかも知れねぇ
保健室で笑い声が聞こえるたび、今日も元気じゃねぇかって思った
聖帝の廊下で会うたび、笑って「今日も怖い顔してますよ?!九影先生!」って
眉を寄せて面白い顔をしやがる。
それを笑うと「そんな面白い顔してました?」とまた笑う

藤沢はいつも俺に笑いかけた
その笑顔が俺は好きだ

今、公園で背中を小さく揺らしてるのは藤沢だよな?
・・・泣いてるのか?
やべぇ、俺の一番苦手な場面じゃねーか!・・・しかし・・・
放って置くわけにいかねぇだろう・・・

一歩踏み出した時、俺は枯れ枝を踏んだ
その場にとても響く音が鳴り響いた


「・・・九影・・先生?!」
驚いて振り向いたその目は腫れている
泣いていたのが俺でも判る

どうした?と訊くべきなんだろうか?
ここで見ないふりで、それじゃあなって行くべきなんだろうか・・・
あ、その、お前が言いたくないなら良いんだと言うしか出来ねぇ
とりあえず、缶コーヒーでも買って来ると言いながら藤沢に背を向けた時

背中に温もり
抱きついたのか?藤沢が?


「少し・・・こうしてて良いですか?」
「あぁ・・かまわねぇぜ」
「ありがとうございます」

ぎゅっと俺の事を掴むその手を、俺はゆっくり握る
小さな手。さっき見たキンモクセイの話をしてやるから、もう泣くな

「・・・道に迷いました・・・」
「はあ?!・・・お前なぁ?」
「だってゴロちゃんが勝手にどこか行っちゃうし、それに九影先生が見えたのに
全然追いつけないんだもん・・・」
「心細かったのか?」
後ろで小さく頷く

お前はなぁ・・・と小さくため息
後ろからゴメンナサイと小さく返事
いや、怒ってる訳じゃねぇんだ、怒ってる訳じゃねぇ・・・

小さな手をもう一度握り直して、振り返る
心細かった、か。悪かったな、何にも気付いてやれなくて・・・
藤沢の瞳はまだ少し潤んでいる
ゴメンナサイと俯いている
アホ、そんなに泣いてると・・・

耳元にそっと小さくつぶやく

「そんなに泣いてると、キスとかしちまうぞ?」

な?!え?!!!
その顔は彼岸花よりも真っ赤だった
判りやすい奴だ。一人でパニックになる藤沢を見ていたかったが
つい、手がでた

気が付いたら藤沢は俺の腕の中にいた
「九影先生、何を探してたんですか?」
「知りてぇか?」
頷く腕の中の藤沢。こうなるとからかいたくて仕方なくなる
「知りたかったら・・・そうだな、俺を名前で呼んでみるか?美雪」
「な?!・・・もう、そうやって・・・・・・呼びますよ?名前」
いつでも来いやと不敵に笑う
モジモジとしながらも真っ赤になって精一杯の背伸びで、俺の耳元に口を寄せる

「教えて、太郎さん」

そういわれて、はい教えましょうって男がいるかよ、とそのまま唇を塞ぐ
精一杯の背伸びが辛いのか、しがみつく腕が強く、強くなる

「・・・ズルイ」
「そうか?これから教えてやるよ、美雪」
もう、そうやってはぐらかす!と膨れる顔も、全部愛しいと思う

遠く風に乗ってキンモクセイが香った
こんな秋の日も悪くねぇな、とこそばゆい反面、どこか満ち足りた思いが暖かだった

<終>
2008.10.04 Sat l VitaminX l COM(0) TB(0) l top ▲

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