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ラストー!!

その前にお詫びm(_ _;)m一番最初にB6も書く予定だった、この桜SS
すっかり時期を外してしまいましたので、B6はまたの機会、と言うことで・・・ごめんなさい!
その代わり、九影先生長いです!(お詫びの意味無い)


そんな訳で愛しい九影先生です。
お花見から脱線する可能性あり・・・ってお花見だ。とりあえず桜、見とけ。

T6の中で一番好きな九影先生とお花見に行ってきます!!
力のいれ具合が違うとか、まぁその辺は大目に見てください。


読んでくださる方は「Read More...」よりどうぞ。
貴女ごと包み込むように。

いつ来ても見事だなぁと隣で九影先生が独り言を漏らす
本当に凄いですね、と答えるのがやっとだった

なぜ、八重桜を二人で見に来たか・・・それは少し話を遡る

廊下から散りゆく桜を見ていた
その下で何人かの生徒が楽しそうにはしゃいでいる。
いいなぁ、楽しそうだなぁと思っても、まだ手元には補習用のプリントがあった
ため息と一緒に窓辺から離れようとした時

どん

「お、っと、悪ぃな。」
「あ、九影先生!こ、こちらこそすみません、ぼーっとしてて・・・」
ゆっくりと、窓の方に歩きながら、下を見下ろす九影先生
「なんだ、桜でも見てたのか?」
「え、えぇまぁ・・・もう散りはじめてますけどね」
「花見、したんだろ?B6のやつらと」
「いえ、誘われたんですが断ってしまったんで、結局今年はしてないんです、お花見」

お互い散りゆく桜を見ながら、ポツポツと話す。
きっと花が好きな先生は笑顔で桜を見てるんだろうなぁと想いながら・・・

「してねぇのか、花見」
「えぇ・・・でも、もうここら辺の桜は終わりだって瞬君が」
あーあいつバイトで色々走り回ってるからなぁと苦笑してる

「花見、連れてってやろうか?つっても、八重桜だがな」
八重桜ですか?見たいです!と、その時はじめて先生の顔を見る
アホ、そんなに嬉しそうに笑うんじゃねぇって頭をガシガシ撫でられる
「そんなに知られてないからな、穴場ってやつだ。見ごろだと思うぜ」
「みたいです!ってあープリントがぁぁ!!」
イタズラな桜吹雪にのって辺りに散らばるプリントを集めながらも
八重桜のお花見が楽しみで仕方なかった


「ホント、穴場なんですね。こんなに八重桜が咲いてるのに人がまばらですね」
「まぁな。こんだけデカイ公園の端だから、滅多に人がこねぇしなっと」
芝の上に座る九影先生。
そのまま、八重桜を見るようにゴロリと横になる
私もその横に座る

「綺麗だな、八重桜」
「ボンボン、みたいですよね。あ、落ちてる」
私はすぐ横に風に飛ばされた花を見つけて手に取る
フワリとした感触。握りつぶしたら、呆気なく無くなる程に柔らかい
「先生、ほらこんな感じ・・・どうされました?」
「あ、いや・・・俺は触れねぇんだ・・・」
よっと言って体育座りになる九影先生。そのまま、何処か遠くを見たまま黙ってしまう

そう言えば瞬君から聞いた事がある
華道の家元で花が好きなのに、花を生けようと剣山にさすと剣山を折るとか
花を持つと、折ってしまうとか・・・
自分の手の中の頼りない花をもう一度見る

------俺は触れねぇんだ・・・

本当は触りたいのでは?好きだからこそ、傷つけたくないんですよね?
「九影先生、あの」
「どうした?腹でも減ったか?」
「そうじゃないです!・・・先生は花、好きなんですよね?」
「まぁな・・・相性は最悪みたいだがな」
と、頭をかく

その時、勢い良く風が吹いて、何千何万という花びらと一緒に
八重桜の花がぽとり、落ちてきた

私の手に二つの花
柔らかなたくさんの花びらをまとった花

「アホ、お前がそんな顔するこたぁねんだよ」
そう言うとポンポン、と優しく私の頭を撫でる
「良いんだよ、俺は。触れなくても、見ていられれば、な」
でも・・・と、視線を手の桜に落とす
さっきの優しい感触が頭に残る


「九影先生、私と同じように手をお椀みたいしてください」
「な、なんだ、いきなり?」
良いから!言う事聞いてください!と半ば強引に手をお皿のようにしてもらう
「こうか?っておい?!」
「さっき、先生は私の頭をあんなに優しく撫でてくれたから・・大丈夫ですよ、私の手ごと、最初は握ってみれば。そうすれば桜は潰れないから」
私は大きな九影先生の手の上に自分の手を載せる。
その中には桜が二つ、収まっている

「私の手、潰したりしたら大声で叫びますから。安心してください」
「お前なぁ・・・」
「何事も練習です!ほら、こう、ゆっくり・・・」
九影先生の手がゆっくり、ゆっくりと私の手を包む
凄く緊張する。でも、もっと九影先生の方が緊張してる

まるごと包み込まれる、その少しまえにそのまま!と声をかける
九影先生の手がぴたりと止まる

「私がゆっくり手を抜きますから、桜だけ、先生の手に残しますね」
「・・・やってくれ」
「ダメですよ、そんなに緊張しちゃぁ~ほら、リラックスして!」

----------無理だ。いっそお前ごと包み込めたら・・・

と、その時。
ひらりひらりと、花びらが一つ。九影先生の指で止まる
まるで、先生の指がピンクのマニキュアをしたかのように

「・・・すげぇな」
「ぴったり、ですね」

互いに顔を見合わせると、大笑いをした
なにがおかしいとか、そんな事より緊張の糸が切れてしまった

何気なく、自分の手を片方抜いて涙を拭う
泣く程笑っていたのだと気が付く

「先生、まだ花びらくっついてますよ?・・・あ!」
「どうした?・・・あ!!」

私は片方の手を抜いた。
その事で桜は九影先生の手のひらに落ちたのだろう

少しだけ、九影先生は黙り込む
まるで、その手の中の桜を全神経で感じ取るように。
愛しい人を抱きしめるように

そう思うと、一緒に包み込まれている、もう片方の自分の手が恥ずかしくなっきた

「・・・柔らけぇな・・・重さも、なにもないような・・・これが八重桜なのか」
「はい。今度は咲いてる桜をそっと触ってみましょうよ?」
「・・・出来るのか?」
「出来ますよ、今みたいに・・・その」
愛しむように、なんていえない。急に恥ずかしくなってきた
でも、目の前の強面で知られる九影先生はまだ、掌の中の八重桜をそっとみてる

「どうしました?」
「いや・・・花に触ったなんて久し振りでよ・・・なんだか、こう・・・いいもんだな」
「でしょ?・・・えっと・・そろそろもう片方の手を抜いても?」

悪ぃ!と、力をいれた瞬間、八重桜の花は呆気なく潰れてしまったんだけど。
その後、木々に咲く花をそっと触る九影先生が、どこか可愛く見えてしまった事は
もう少し、私の胸にしまっておこう。


<終>

2008.06.23 Mon l VitaminX l COM(0) TB(0) l top ▲

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